第3章:怒涛の秀&伸無双、当麻は休眠、征士は変わらず(ボイスドラマ版)
「これで終わりだね。それにしても秀がまさか1番多かったとは…」
「カセットボイスは全部聞いた訳じゃないから入れるのは微妙だろ」
「よし、秀。お前が1番に変わってくれ。譲るからよ」
よほど、TV版の結果で色々言われたからか、ここらで秀に押し付ける気満々になっていた。無論、そんなのバレバレである。秀は心底嫌そうな顔をして断ったのは言うまでもない。
「第一、TV版だけで10回越えを2回も達成した奴が何言ってんだよ!!」
「1話と2話で変化しすぎなんだよね、君は」
「はぁ!?何でまた!?」
「気障な助け方して、体力の事で突っ込んだのに、2話いきなり『遼の敵討ってくれる!』って、どんな変化があったんだっての!?」
段々と当麻は分が悪くなっていると分かっても、そこはトルーパー一諦めの悪い男。ひたすら粘っていたのであった。こんな所で諦めが悪いのも、如何なものかと思うのだが。
「改めて調査した作品はというと、水滸伝・光輪伝・天空伝・月・カセットボイス1&3のシリアスバージョンの計6作品だな」
「尺は長めに設けられているから、10回越えが多いな、征士」
「私は1回だけだがな」
3人の喧騒をよそに資料の整理を始める遼と征士とナスティ。カセットボイスはギャグ全部抜かしているため、仮に採用するならドラマCDになるかな、と遼は思ったのだが征士は、
「ボイスドラマすべてではないのだから、おまけ程度にとどめた方がいい」
肝心なのはTV版とOVA版だから、と付け加えた。
「征士らしいわね。はい、クッキーと紅茶よ」
「ありがとう、ナスティ」
非常に平和な空間と順番と回数でギャアギャアうるさい空間が同居する柳生家の一日であった。そもそも征士は、わざわざ口に出すような性格ではないという認識故に全員何も言ってこない。ピンの見せ場が多く、遼を助けるシーンも用意され、得な男でもあったのだ。
伸「で、これでSS終わり?」
秀「だな。あとがきは雑談で送るぜ!」
伸「書けなくて苦しんでいるよね、これ」
秀「そういうなよ」
伸「でもさぁ、遼と征士だけ平和ってのがなぁ…良いなぁ」
秀「そりゃあ、俺はOVA・当麻はTV・伸はドラマCDで一番多かったから余計じゃないか?」
伸「まぁ、一番遠くにいるなんて遠い目で見ているだろうね」
秀「関心ないと思うぜ、あれは」
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