『かつての灰色,現世の虹』
みなの視点で語るエックスです。ケイン博士とエイリア主催(笑)。
ケース01:ゼロ(元第0特殊部隊隊長)
あいつの話か…。周知の事実だろうが、俺とは正反対な性格だ。周囲は「甘い」「臆病」と言うが、ソレは違う。あいつは誰よりも自分の弱さを自覚しているし、それだからこそ強くなれる。だが真面目すぎるからか、自分を見失う可能性が高いな。
基本的には穏やかで優しく真面目な性格だ。今では、慕っている連中も居る位だ。ハンターが壊滅してといえども、これは好ましい事だと思っている。しっかり自分を見てくれる奴が現れる事を…な。
おっと、これはアイツに言うなよ。
何だよ、ファーストコンタクト吐けってか?分かったよ。シグマが面倒見ろって言われた時が最初だ。いじょ…おい、簡潔すぎるって…うるせぇ…。あれだな、見て何だか奥底に強い力があるのを感じた。それがシグマの最初の反乱で発揮され、驚いたぜ。もういいだろ、俺は昼寝するぜ。
ケース02:アクセル
え、僕インタビュー受けているの?やった…って、面白い事言ってネットに公開するわけじゃない?へ?聞く事って、エックスのこと?それなら、仕方ないよね。
そりゃあ最初は僕のことを認めてくれなくてさぁ、色々と釈然とし無かったよ。でも今は違うな。エックスがどんな気持ちで今まで戦ってきたのか、分かった気がするんだ。付き合いは長くないけど、それは分かる。時々ね、悲しそうな顔したり仲間の墓参りで泣きそうだったりするけど、そう言うことを
耐えてきたと思うと、余り言えなくなっちゃうんだよねぇ…。
性格…う~ん、優しいお兄さんだけど怒ると怖いんだよね…。ま、基本は優しいだね。
ケース03:グラビティー・ビードブード(元第17精鋭部隊隊員)
何だい、俺に用事って…え、エックスの事か…。そうだな、「気弱」だと思った。イレギュラーに対して躊躇するからな。だが、次々と反乱軍を倒したと言うのがアイツと聞いて、「骨のある奴」って思った。だけど、兄貴を倒したことを聞いた時は、なんつうか…そうだ、「頭が真っ白」になった。確かに兄貴が
悪いが、それでも兄弟だろ?どうしても割り切れないモンが在って、俺はハンターを辞めたんだ。だけどエックスは、その罪を請け負う覚悟と俺を救う事を決心していた瞳だった。もう降参したさ。今じゃ、すっかり俺を信頼しているし、俺も和解したんだ。
ゼロも言っていたが、その優しさが長所でもあり弱点だろうな。
ケース04:ワイヤー・ヘチマール
あ、兄ちゃんの事を聞くんだね?分かった。僕ね、生まれて失敗扱いされていて、遊び感覚で気象コントロールセンターを占領したの。けどさ、失敗作って酷いでしょ?ソレ知って、頭がゴチャゴチャで暴れたんだ。でも、兄ちゃんは手を差し伸べた。人間で言えば、「ぬくもり」って言う感覚?とても温かいって思った。それ以来、博士に看てもらって元気になったからハンターベースの手伝いをしているんだ。レプリフォースの反乱時に兄ちゃんを励まそうと考えて作戦は成功したんだよ。
話す事は、ここまでだね。じゃあ!
ケース05:ストーム・イーグリード(元第7空挺部隊隊長)
お、これエックスの事を自分の視線で話すって企画か…乗ったぜ。実を言うと初対面は反乱の時なんだ。青臭いと思ったが、芯の強い奴だったな。俺が救った人々やトウコら含めて心配していて、気持ちに応えたい一心でいたと言っていたぜ。だから試した。そして実感できた。あの後、復職でトウコが根回しをしてくれたから、また隊長として働けたな。
あの芯の強さは本物だ。だがゼロ関係では、過去の事もあり脆いな。初めて心を開き、掛け替えのない親友だからこそ、色々とあるだろう。
ケース06:ソニック・オストリーグ(第7空挺部隊隊員)
エックスの事か。俺は付き合いが浅いが、あのイーグリードさんが認めたんだ。相当の強者と思ったが、まぁ甘ったれだな。これ第一印象。だが、信じられない程に諦めない強さが支えなのか、根性ありまくりと思った。俺の愚行を心配したと聞き、すっかり反省したぜ。
ケース07:エクスプローズ・ホーネック(元第0特殊部隊副隊長)
エックスさんですか?ゼロ隊長の親友と言う事で尊敬しますね。だって、ゼロ隊長って大雑把なんですよ!エックスさんなんて、律儀を絵に描いたような方ですよ!それだけでも、凄いですよ。トウコさんも、毎度毎度どついていますが、エックスさんの凄い所は、ゼロ隊長の理不尽な言動や行動を責めない事ですね。あ、でもゼロ隊長が頭に血が上ったときはエックスさんは、真剣ですね。ああ言う時に本気で止めようと完全と立ち向かえる辺り、2人の絆は強いですって。俺には無理です。と言うより、頭が上がりません。
ケース08:トウコ・オギサカ(元第8機甲部隊隊長)
え、エックスの事を何でも語って欲しい…分かったわ。
ファーストコンタクトは、ある任務で一緒になった時だね。大人しくて良い子だと思った。私は元人間だし、感情は生まれ持ってあるじゃないの?だから分かるの。まぁ、ゼロには敵わんが。
でも覚醒したときの彼…残虐だったなぁ。でも違う力だよ、あれは。エックスは、優しさがある。ソレが無いのに、強いなんて言いたくないな。ゼロが死んだ時に止めるの大変だったけど、ゼロのボイスメッセージを再生させたら、見事に正気に戻ったな。やっぱり、エックスを動かせるのはゼロじゃないと無理ね。私は引き際を心得ているし、これからもフォローして行くけど…私の苦労を少しは察して欲しいよね…。特にゼロ。あんたの迷惑行動で…っとまぁ、この辺にしますね。
エックス、私も他の皆も、君の事は大事な親友と思っているからね。後は自信と自己主張をする事。控えめもいいけど、たまには主張もしないと駄目よ。
「どうしたの、エイリア?」
彼女に呼ばれてエックス。そして、エイリア。
「これ、エックスに渡すわ。皆に愛され大事にされているじゃない」
「え?」
唐突な事で、よく分かっていなかったが、すかさずエイリアは付け足す。
「みんなのボイスメッセージ。あなたについて、色々語っているわ」
「…そうだったんだ。有難う、聞いてみるよ」
―翌日。
「ゼロ…昼寝は酷くないか?」
「な…何の話だ!?」
少し傷ついていた。そんな様子をトウコは…、
(不器用な奴…)
もはや呆れる以外、なかった。
『あとがき』
SSでしょうか…。何か違うなぁ…、語りですね。
ゼロの昼寝は、個性出すためですが、大丈夫でしょうか…。アクセルは「TV映っているんだ!」って喜ぶ野次馬をイメージ(笑)。この中で面倒臭がっているのは、ゼロだけです。
因みに「いじょ」の元ネタは、アンジェリア(アルカナハート2ラスボス)では在りません。以上を言いかけているだけです。
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