「1000、」の管理人:燈月さんの50000突破のお祝いです。
お題は「ジンの笑顔に純粋に兄としてきゅんとするラグナ」です。
『笑顔』
カグツチの一件が何とか終わり、取り敢えず窯付近から脱出をしようとするラグナたち。
「あ、ジンの奴…」
「しまったぁ!ハザマさんに託しちゃった…おろおろ…」
重大な事に気づき、オドオドしているノエルにレイチェルは呆れる以外なかったが、事が重大すぎるため、大急ぎで転移をした。
カグツチ支部…。そこには依然と眠ったままのジンがいた。ラグナは容態を確認し、怪我以外は何もなかったため、連れて行く事にした。しかし、行く当てが無いため、途方に暮れる。
「とにかく、図書館は黙ってなさそうですし、取り敢えず私の城に案内するわ」
「お願いします…」
ラグナはジンを抱えて、それからアルカード城へ転移した。
「レイチェル様、皆の着替えをお持ちしました…小僧、感謝しろ」
「大いにしております」
ヴァルケンハインの威厳に何も思う事無く、返事をするラグナだが、ノエルは怯えてしまった。一瞬、空気が変わったためである。レイチェルからは、こんなものだから気にしないほうが良いと小声で教えた。
「で、ラグナ…どうするの?」
「ジンの事は決着つける…と言うか、悪かったって言いたい…」
「??」
俺は着替えてから、ジンの事はやる。と手をヒラヒラさせながら、退室した。ノエルはといえば、レイチェルと共にティータイムを始めた。出された紅茶は上品な香りで、空腹状態を思い出すには充分な要素でもあった。
変わってラグナ。用意された私服に着替え、ジンの看病をしていた。変わらない髪と目の色、変わらない寝顔、しかし彼は壊れてしまった。何故かは分からないが、そうなる前は酷く泣き虫で自分に構って欲しくて仕方の無い気弱な子供だった。
「何で…こうなっちまったんだよ…!?…ジン?」
「に…兄さん?あれ…ここは??」
寝ぼけた状態だからか、どこか視線が泳いでいる。喉が渇いたらしく、水を差し出した。
「何年ぶりかな…兄さんの看病…いつも風邪引いても…我慢していたっけ」
「…ジン」
泣きそうな声でジンは昔の事を語り出した。
「いつも自暴自棄になりかけていた…。いつも1人と思っていた…でも、そんなの嘘だよね…僕は…僕は…」
「サヤが羨ましかった…。だから酷い事も平気でやった…。けど、何もなら無かった…」
「兄さんが何処か行っちゃうのか怖かった…。シスターも…でも違うんだよね…」
泣きながらラグナに尋ねている実弟にラグナは優しく頭を撫でながら、抱きしめた。
「お前のやった事は罪が重いし、許されない事だ。けど、俺もお前をずっと辛い思いさせちまったし、泣いてばかりで…どうして良いか分からなかった…」
「兄さん…」
「お互い、あまりにも子供だった…それが、こんな事になっちまったな…。ジン」
「何?」
「もう1人にさせないし、泣き顔しか見せない世界にさせない…笑ってほしいんだよ」
その言葉で泣き出してしまった。震えるジンを宥めながら、寂しくない、怖くないと言いながら…。
―ふぇ…えぐ…。
―ジン、また苛められたのか?
―うん…。もうヤダ…怖いよ…。
―そんな泣いてばかりじゃ、俺もばぁさんもサヤも悲しいんだよ。
―え?本当??
―だからさ、もっと笑えよ。それに怖いときは一緒に…いてやるからよ…。
―あ…有難う、兄さん!
―やっと笑ってくれた。さ、帰ろうぜ。ばぁさん、待っているぜ。
―うん。
こんな事があったなぁ…と、ラグナは思い出しつつ、泣きつかれたジンを見ながら思った。
数日後…すっかり怪我も治り、精神的にも安定を取り戻しつつあるジン。ラグナは看病を続けた。そして、
「兄さん、有難う…」
久々にジンの笑顔を見て、思わず嬉しさ余って…、頭をなでまくった。
(和む…)
兄弟の関係の改善の道が始まった。
「キュン」でしょうか…。笑顔を全く見せないため、かなり大変でした…。トゥルー後は願望そのものだ(汗)。ラグナは完全にジンの事を憎んでないと思いますが、もうちょっと気遣い欲しかったかも?とか。色々と思っちゃいます。
燈月さんのみ、持ち帰り可能です。こんなんで宜しければ…どうぞ!!
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