ツイッタでやらかした子供化ネタ。全員生存のifとか無理ある設定です。ご了承ください…では。
◇第2章「生活」 第2部
―第92日目
どうも私、ステッパーと申します。マイクロン伝説第31話から登場しました。シルバーボルト殿にあこがれていましたが、今は兄貴…いやホットロッド殿のもとで日々頑張っています。でも暗号解読班に所属していた経験からオペレーターとしての仕事がメインになりましたけどね。
あ、本題に入ります。司令官が小さくなってからラチェットさんもですが私もマメに日記みたいなものを付けています。それで3か月がたっているのですが、手掛かりは依然と得られません。私も探しているのですが如何せん専門的すぎて難航しています。その中、司令官は諦めずに手がかりを探しつつもラチェットさんの手伝いをしています。最初に懐いた(と兄貴から聞きました)スタースクリームだと結構笑顔を見せていますね。膝上に座っている光景は何だか微笑ましいというか、メガトロンに期待されている航空参謀も司令官の前では一介のトランスフォーマーになってしまう感じですね。兄貴はそれを冷やかすこともありますが、同じくらい懐かれていますね。一緒に休憩したり、遊んだり、でもって一緒に並んで手を繋いでいるのは兄弟っぽい感じがします。遊び疲れて寝ちゃった司令官をおんぶしているのを見た時は、そっとしておきました。
その最初の頃なのですが…皆と距離を置くようになってしまい、特に副司令には自分の所為で負担が増えたとかなり負い目に感じてしまい、一番距離を置いていました。司令官はどこまでも真面目な方ですから、責任を感じてしまったのでしょうね。司令官、私たちはいつだって司令官を信じていますから。辛いときに力になれないと私たちだって辛いんです。でも司令官は兄貴たちに本音を打ち明けたらしく、それからは不安そうな表情をしていたのが嘘なくらい、明るくなりましたし、周囲の空気も同じくらい明るくなったと思います。アレクサがちょっと呟いていましたが、やっぱり司令官がみんなの中心であることを改めて実感しました。
あ、そういえば司令官が端末を探していた時、届かなくて背伸びしていた所を副司令がその端末を代わりに取り出したのを見かけました。微笑ましいと思いましたね。
「こんな感じですかね」
「おーいステッパー、休憩するぞー」
「兄貴ー、今いきますから」
ステッパーはログを保存してから、ホットロッドとともに休憩室ヘ向かった。そこにはシルバーボルトやグラップと一緒にのんびり過ごしているコンボイの姿があった。
―第96日目
「かくれんぼが上手すぎる困りものだな」
スタースクリームはマイクロンとコンボイ達がかくれんぼをしているのを知っているが、肝心のコンボイが全然見つからずマイクロンたちが困っていたのを見て、手伝うことにした。元々参加していないので、行く先々でサイバトロン達にコンボイを見かけているか否か尋ねていた。まずもっとも懐いているホットロッドから。
「司令官?見かけなかったな」
「すまないな、手間をかけて」
「いいって。司令官の事を頼むぜ」
軽く挨拶してからスタースクリームは退室した。その後もあの戦いでコンボイのもとで戦った面子(ジェットファイヤーは偶々会議中で捕まらなかったが)には全員尋ねたが誰も見かけていないとしか返ってこなかった。尤も皆の仕事の邪魔にならないように細心の注意を払っているのだろう。考えてみれば、かくれんぼをしているのだから誰かに見られないようにするべきだろう。ラチェットに最近怪我の事で注意されたのだから、まず危険な場所にはいないだろう、と思いそこは排除した。
中庭へ立ち寄ったが特にいる様子はなく、ひとまずいる場所について考えを整理したが中々思い浮かばなかった。
「どこへ隠れたのやら…」
「どうした?スタースクリーム?」
「お前、会議は終わったのか?」
「まーな。で、どうした?」
スタースクリームはコンボイが見つからない事を簡単に伝えた。そして今は隠れそうな場所を探すべく、推理している所だった。
「司令官の隠れそうな場所より、司令官だからこそ入れる場所を探ったらどうだ?」
「あ…」
「俺はまだしも、マイクロンやホットロッド達は無理だろう。司令官はきっとそこにいるかもしれないが…つうか、モニタールーム立ち寄ってどこにいるか探せばいいじゃねぇか。ま、俺も休憩中だし一緒に探すぜ」
ジェットファイヤーの提案にはっと気づいた顔をすれば、気づかなかったことに対して彼に冷やかされる羽目になった。
ところ変わってモニタールーム…。
「司令官はどの辺だ?」
「えーと…あ、いました。今から2時間前に司令室に入っていますね」
ジェットファイヤーの読みは当たっていた。やはりコンボイはここに隠れていたのだと。確かに何かしら用事がない限り、誰も入らないだろう。部下に礼を言って二人は司令室へ向かった。
「司令官入りま…あれ?ロックかかっていない?」
「後ろめたいものはあるが、入るか」
申し訳ない気持ちになりつつも、ジェットファイヤーとスタースクリームは司令室に入った。当然と言えば当然だがコンボイは見えなかった。が、机の方で物音が聞こえたのでそちらへ向かうと、そこにコンボイはいたがぐっすり寝ていた。そのコンボイをスタースクリームは、そっと抱き上げた。
「隠れているうちに寝ちゃったか」
「仕方ないな…。まぁ見つかったし、このままラチェットの所へ…」
「やだ…」
突然の寝言に二人は驚いた。
「司令官…?」
「みんな、どっか行っちゃやだ…」
あまりにも切実で消え入りそうな声で呟いていたが確かにそう聞こえた。だが、スタースクリームは寝ているコンボイに対して優しくこう答えた。
「お前の仲間はどこにも行かない。みんなお前を慕っているんだ。そう簡単にどっかに行ったりしないさ」
「あらまー、随分と嬉しいことを言ってくれるね」
「うるさい。さっさと戻るぞ」
そのあと、ホットロッドには冷やかされ、デバスターやラチェットにもからかわれ、そのことで大声出してコンボイを起こしてしまい、スタースクリームを冷やかしたことを全員コンボイに叱られたのは言うまでもない。
「そういう事言っちゃダメ!」
「すみませんでした」
時さかのぼり、かくれんぼ。コンボイはどこに隠れるか悩んでいた。なんせマイクロンと比べれば自分は大きい。隠れ場所だってかなり絞られてしまう。どこか隠れる場所はないものか、と。隠れやすい場所ではなく、入りにくい場所にしようと考えなおした。
「うーん、あ!司令室行こう」
今は子供でいくら司令官の仕事はできないとはいえ自分の仕事部屋は別に入れるだろうと。そこまでは特に咎められていないと思い、司令室へ向かった。誰も入ろうとしないとはいえ、かくれんぼをしている以上隠れる場所を探していた。
「机の下にいれば大丈夫…ふあぁ、眠い」
夜更かしして端末を読破していたため、一気に眠気がやってきてコンボイはそのまま眠ってしまった。
☆後がきの跡
昼寝ネタを若干変更。そして元々病気をテーマにとか思ったけど、怪我にしました。ロボットの病気ってどんなのか分かっていない故に。
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