ホップ「このSSはツイッタ上で挙げた子供化ネタをSSに起こしたものです」
バクギル「なお小ネタとちょっと違う所や無理のある設定に曖昧な時間軸なのでご了承ください」
ベク「上記の事を承知出来たら閲覧を」
プロローグ 「波乱」
ここはサイバトロン基地のある一室。サイバトロン軍の医者であるファストガンナーが何やら怪しい開発をしていた。
「体を小さくするプログラムが完成した…。誰に試そうか。総司令官は除外だ。エクシゲイザー・バックギルド・ライガージャック・ソニックボンバー辺りもベタすぎる。ガードシェルはこっちの存在に気づいて出来そうにない。となれば…」
この勝手な実験でサイバトロン内部がとんでもない事態になるのは容易に想像つくであろう。
モニタールーム。ドレッドロックとバックギルドはプラネットフォースを探しに行ったギャラクシーコンボイ達のサポートをしている傍ら、手がかりを探していた。
「中々見つかりませんね」
「とはいえ、探すほかあるまい…」
などと話している最中、ファストガンナーがやってきた。二人は顔つきが怪しすぎる上に黒いオーラをまとっているのを感じ取り、嫌な予感が走った。
「ドレッドロック!子供になってくれ!」
「…バックギルド、デストロンの動きは?」
「特に悪さはしていません。あ、総司令官たちもそろそろ帰ってくると思います」
世迷言も良い所なファストガンナーの戯言を無視したのが災いとなって、
「隙あり!」
「え?」
あまりにも一瞬の出来事でドレッドロックはインストール時の痛みを感じることも何が起こったのかも分からなかった。そして静寂はバックギルドの悲鳴で終わった。
「ふ…副司令!!小さくなっていますーーーー!」
「あれ?小さくなってる?」
「よし!」
信じられない光景にバックギルドはギャラクシーコンボイに報告することを忘れてしまった。その叫びでエクシゲイザーとソニックボンバーが駆け付けたのも運のつきだったわけで。
「よし、成功だ!」
「じゃない!戻してよ!」
元あった身長の半分くらいまで小さくなったドレッドロックは力いっぱいファストガンナーに怒っていた。
「本当に小さくなったな」
「よし!いつも俺達よりでかいし、これを機に遊ぶぞ!」
そこまで自分よりでかいのが気に入らないのか、というバックギルドの突っ込みはガン無視して、エクシゲイザー共々遊び始めた。
「放して!やだー、怖いのやだー」
「怖くないって。頬突いてやる~」
「大丈夫だ。俺ががっちりホールディング」
面白半分に思えず、完全に二人の出すオーラにおびえてしまい、暴れる事すらできなくなった。その時…である。ギャラクシーコンボイ達が帰ってきたのだ。それにはファストガンナーとエクシゲイザーは真っ青になるが、ソニックボンバーはどこ吹く風だった。
「どうしたんだいった…」
「そ…総司令かーーーん!」
信頼している上司を前にソニックボンバーの魔の手から逃れ、彼のもとへ飛びつき、そして難なく抱き上げるギャラクシーコンボイは目の前にいるドレッドロックに尋ねた。
「これはどういう事だ?」
「ソニックボンバーとエクシゲイザーが意地悪してきましたー」
「ち、小さくしました」
ファストガンナーは自分がしたことを白状した。ドレッドロックは泣きそうな声でギャラクシーコンボイに抱き着いて離れようとしなかった。この事態に呆然となるベクタープライムにガードシェル、そしてライブコンボイ。
「分かったから、そんな悲しそうなオーラを出さない」
「はい…でも小さくなったらお仕事ができることもできなくなっちゃいます~」
先ほどのギャラクシーコンボイの言葉で動揺は収まったかと思えば、今後の事を考え、おろおろし始めてしまった。言っちゃ悪いが、近くをうろうろして慌てる姿は微笑ましい、いや可愛かった。親心に似た何かに目覚めたらしいギャラクシーコンボイはとんでもないことを口走ってしまった。
「今の姿でも十分だ。私が面倒を見る!」
「…ギャラクシーコンボイ」
今のドレッドロックにとって不本意この上ないセリフである。ライブコンボイもベクタープライムもドレッドロックの怒りのオーラを感じ取って避難した。ソニックボンバーですら離れた。
「ドレッドロック?」
「…総司令官の馬鹿―――――――!」
怒りの零距離バーストアタックを食らって、ギャラクシーコンボイは真っ黒焦げとなり、完治するまで3日かかった。が、その間ドレッドロックは完全に自室にこもってしまい、誰とも会おうとしなかった。
「ドレッドロック~。お願いだから部屋でようよ~」
コビーの懇願も通用しなかったのである。
後書き
子供化SS・GF編です。マイ伝との差別化として「副司令官の役職の重さ」みたいなものを書いていこうと思います。そもそも部下たちはドレッドロックを軽く見すぎだし、タメ口・呼び捨てって酷いだろ。総司令官は父性本能が暴走しただけです。はい。
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