GF子供化SS・番外編

 ホップ「このSSはツイッタ上で挙げた子供化ネタをSSに起こしたものです」
 バクギル「なお小ネタとちょっと違う所や無理のある設定に曖昧な時間軸なのでご了承ください」
 ベク「上記の事を承知出来たら閲覧を」



 GF子供化SS番外編「自分にできる事」
 バックギルドとコビー達は司令室にいた。ギャラクシーコンボイはどうしたものかと思ったが、とりあえず話を聞くことにした。
 「総司令官、提案があるのですが良いでしょうか?」
 「ドレッドロック関係か?」
 「はい、副司令の身を守る何かを作ろうかと思いまして…クッションとは別に」
 「確かに何かがあっては遅いからな。分かった、その一件はお前に任せよう」
 許可を得られて安心するバックギルドにコビー。
 「僕たち、戦えるわけじゃないけど何かみんなの手伝いがしたいんだ」
 「今のドレッドロックは不安なことが多くて放っておけないものね」
 その意気込みを聞いてギャラクシーコンボイは少し笑いながら頼もしい仲間だ、と答えた。
 ―バックギルドの私室。そこには様々な工具と発明品があり、多くのものを生み出していた。
 「じゃあドレッドロック用の防犯グッズを何にするか話し合うぞー!」
 バドが元気よく天井を指さして叫べば、ホップ達も一緒になって叫んだ。バックギルドはデスクにイメージを描き始めた。
 「取りあえず、こういう宝石みたいなものが良いかな。首飾りの予定」
 淡い青色の石を描いていたが、ローリのダメ出しがいきなりきた。
 「それだけじゃ味気ないわよ」
 「え?」
 「石だけじゃ芸がないわ。この色のセンスとか球体の感じは凄く良いけどこれだけじゃダメ」
 すると彼女はCPUとデスクを繋げ始め、別の案を出した。
 「これこれ、アンティーク調の鍵に嵌っている石にしましょうよ」
 「でも副司令って、あんまり華美なものは好きじゃないし…」
 「大丈夫よ。この位ならいいでしょ?」
 検索した画像をデスクに送信した。少し細身だが派手な模様ではなく、これならドレッドロックも嫌がらないだろうとバックギルドも思った。
 「シンプルだけどおしゃれだね。これなら大丈夫じゃない?」
 コビーも同じ意見でローリは大喜び。その流れで彼も一つ提案した。
 「そうだね、光ギミックつけたら?」
 「お兄ちゃん、僕も同じこと思った!」
 「あの、これ副司令の身を守るためのものだって事忘れていないよね?」
 一応、バックギルドは釘をさす。若干忘れていた模様。だがコビーはつづけた。
 「それはごめんね。でも光るって言っても、弱く光る感じ。蛍って生き物みたいに淡めの光で明滅する感じ」
 「…分かった。みんなの案は入れるよ。でもその代り手伝いはきちんとやってね」
 バックギルドは今のドレッドロックが子供だということもあり、入れても悪くないと思った。肝心の機能さえしっかりしていれば、多少しゃれっ気があってもいいだろう。子供たちが言うには、防犯グッズも最近オシャレなものが増えたらしく、それを思えば多少は良いだろう、と。
 「分かった。じゃあ作る方は僕がやるね」
 「私はデザインで良いかしら?」
 「頼もしいね。じゃあお願いするよ」
 こうして製作の目処が立ったので、早速準備に取り掛かった。バド達はまず足りない材料をバックギルドからもらった端末を見ながら調達した。
 「ホップ、材料集まった?」
 「もちろんです…あ!ドレッドロック様…それにライブコンボイ様」
 バドとホップ達は材料調達が終わり、バックギルドの部屋へ向かおうとしたところ、ドレッドロックと鉢合わせしそうになった。これは内緒でやっていること、気づかれたらまずいと思い慌ててホップはワープでバックギルドの部屋へ向かった。
 「ホップ達、どうしたんだろう?」
 「さてね」
 「?」
 因みにライブコンボイは偶々バックギルド達の話を聞いていたので、その理由を知っていたが敢えて何も言わなかった。
 「危なかった…よし!作るぞ!!」
 調子のいいことを言うバドに呆れつつも、コビー達はローリからもらった鍵の絵をもとに小型のシールド発生装置を作り始めたのだった。しかし、その間ローリとバドは暇を持て余してしまうので、
 「じゃあドレッドロックの気を引いておくからね」
 「ライブコンボイもいるから大丈夫よ」
 と言えば、バックギルドは笑いながら二人に気をそらすことを頼んだ。
 そして数日後。
 「できたー」
 「綺麗…ねぇ、光らせて」
 と目を輝かせるバドをコビーは宥め、バックギルドは早速試した。光り方は弱めだが確かに明滅している。鍵のデザインもローリの絵をほぼ再現しており、文句なしであろう。シールドもちゃんと発動し、光り方、デザイン、首にかける紐とどれをとっても大丈夫だと確信した。
 「ではドレッドロック様をお呼びしますね」
 ホップは早速通信を繋げた。ライブコンボイも一緒にいた。
 『どうしたの、ホップ?』
 「ちょっとバックギルド様のお部屋まで来てもらえますか?渡したい物があります」
 『分かった、今から行くね』
 連絡が終われば、ホップも通信を切った。子供たちはあまりドレッドロックを刺激させてはいけないということもあり、作業部屋に移った。
 「バックギルド?渡したい物って何?」
 後書き
 みんなでワイワイ工作タイムといった感じです。バックギルドは目の前にいて出来なかったことを悔やむより出来ることを何かしようという考えのもとでクッションと鍵作りました。びっくりしたけど、それで止まるんじゃなくてできることを探し始めるタイプ。
 4話のセリフ「それは違うと思う。副司令は些細な理由で他人を嫌う性格じゃないし、今は小さくなって自制できたことができなくなって混乱しているだけだから。落ち着くのに時間はかかると思うけどね」はその現れです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました