ツイッタでやらかした子供化ネタ。全員生存のifとか無理ある設定です。ご了承ください…では。
◇プロローグ
ここはデストロン基地。クワガタンク…もとい破壊大帝メガトロンを座長としたお笑い集団のアジトである。え?説明がめちゃくちゃ?仕方ないでしょ、実際お笑い集団じみたシーン多かったんだから。とまぁそれはさておき、何やらよからぬことを企むメガトロンであった。
「よし、これをコンボイに試すとするか…。あぁ、コンボイか。儂だ」
『どうしたのだ?メガトロン。急に通信なんか飛ばしてきて?』
「明日、お前に見せたいものがあってだな…」
翌日。部下を全員集めてきた。自分を越える逸材だと信じているスタースクリーム、愚直なアイアンハイド、三度の飯より戦いが大好きサンドストーム、メガトロンに見張られてこき使われているイカトンボことスラスト、剛腕提督でリンクアップ可能なショックウェーブ、メガトロンに忠誠を誓っている元サイバトロン戦士のランページ、と個性豊かな面々だがメガトロンにとっては大切な部下である。そして訳の分からない機械を脇に抱えて意気揚々と登場したメガトロン。
「集まったか」
「あの、メガトロン様?」
真っ先に尋ねるスタースクリーム。視線はメガトロンが今抱えている機械に向いている。嫌な予感しかしないというオーラを隠さずに。ランページも似たような疑問を持ったのか、呆れた表情を隠していなかった。
「いったい何の装置ですか?」
「これか…。これは体のサイズを自由に変えてくれる素粒子コントロールという装置だ!因みにどこぞの資料を参考にした」
「なぜ、また…?」
「決まっておろう…コンボイを小さくしてからかう為だ!」
そんな幼稚じみた考えに一同頭を抱える。サンドストームはまたかと言わんばかりに帰りたがっていたがアイアンハイドは不器用さが災いとなり、最後までいる気満々だった。スラストもスラストでコンボイ病が発動した、とうんざり気味。しかし、そんな部下のリアクションはこの際気にしないメガトロンだった。
(そういえば、コンボイは今日来るんだったな?昨晩メガトロン様に呼ばれていたが…まさか…)
「メガトロン…話はいったい何なのだ?」
「隙ありだ!」
来たと同時にメガトロンは持っていた装置のスイッチを入れて、コンボイめがけて光を当てた。一瞬の出来事にコンボイは対応できず、その光を浴びてしまい…、
「あれ?」
…小さい。デストロン内に子供はいない。そしてさっきいたコンボイがいない。しかし目の前の子どもはコンボイそのものの外見だった。が、目が大きくなっているので大分幼い。全員ついていけなくなった。何が起こったというのだ?と。だがスタースクリームは何とか現実を取り戻そうと必死で子供に尋ねた。
「コ、コンボイ…なのか?」
「うん。なんだか小さくなっちゃった」
やっぱり。もう嫌になってきた。まさかメガトロンの宿敵で自分が信頼してやまないコンボイが子供になったのである。サイズは丁度私の腰より上位かーとか、呑気なことを思っている暇はなく、
「アイアンハイド、私はサイバトロンの連中にこのことを伝える。それまでコンボイを頼む」
「え、おい!スタースクリーム!走るなぁ」
ものすごい速さで通信室へと向かうスタースクリームはアイアンハイドの忠告に耳を傾けていなかった。と、コンボイ。
「あの‥」
「何だ?」
「僕戻る?」
一人称が違う!完全に中身は子供だ!!正直者すぎる彼は顔に出てしまい、その様子を見てコンボイはますます不安になっていった。
その頃、スタースクリームは…
「こちらデストロン基地。航空参謀スタースクリームだ。サイバトロン戦士、誰でも良いから応答してくれ」
『あーこちら、副司令のジェットファイヤー…って、スタースクリーム、どうした?』
「ジェットファイヤーか、良かったお前で。緊急事態だ、コンボイが子供になった。だから、頼む。大至急デストロン基地まで来てくれ」
『はいぃ!?…わ、分かった。ホットロッド、お前も来い!緊急事態だ』
『俺もですか!?分かりましたよ…』
「では通信を切る」
『分かった。じゃあその間、司令官よろしくな』
と、早口に頼んでからジェットファイヤーは通信を切った。じきに彼らは来るだろうと思い、スタースクリームはコンボイと仲間のいる広間へ移動した。
そして、これがサイバトロンとスタースクリームにとって短いようで長く感じる半年間の幕開けだった。
☆後がきの跡
デストロンメインだけど、実際に出てくるデストロンは半分サイバトロンに足突っ込んでいるスタスクぐらいです。今後も出てきますが少ないです。
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