ツイッタでやらかした子供化ネタ。全員生存のifとか無理ある設定です。ご了承ください…では。
番外編「信じる」
コンボイは元の姿に戻ったので、スタースクリームはデストロン基地へ戻る準備をしていた。戻った記念ということもあり、サイバトロン基地ではそれと合わせてパーティを開いた。ただジェットファイヤーとホットロッドはメガトロンのフルボッコを目の当たりにしたため、ひやひやしたものの普段のコンボイに戻っていたので、とりあえず安心した。が、
「ジェットファイヤー、ホットロッド、その…おびえさせてすまなかった」
と申し訳なさそうにいうものだから、いつものコンボイだと二人は思ったのだった。この日はとにかくどんちゃん騒ぎが続き、王様ゲームだの仮装大会だの忘れられそうにない位、盛り上がったのだった。
その夜。パーティの後片付けも終わり、皆が寝静まった頃。スタースクリームは何となく中庭へ立ち寄った。なおグリッドたちマイクロンは別の部屋で一緒に寝ている。
「いつ来てもここは落ち着くな…」
「そうだね」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。コンボイだった。
「眠れないのか?」
「そんな所かな。そういう時はここでのんびりしているのが一番落ち着くんだ」
少し笑いながらコンボイはスタースクリームの隣に座った。
「長いこと、子供だった気がするんだ」
「あの半年は何百万年にも感じた」
コンボイは小さくなってスタースクリームに甘えていたことを思い出し、少々恥ずかしそうだった。彼も懐かれて驚きはしたものの、自分が信頼してやまない司令官がこうも頼ってくれるのは悪くないと思ったし、何よりもデストロンの自分を受け入れてくれたのは嬉しかったのも事実だった。
「本当にあの時、ちゃんと気持ちを伝えられなかったのは後悔していた。しっかり君の気持ちを掴んでいたのなら、と何度でも思った。でもやっぱり君を迎え入れたことは正しいと私は思っている」
「私はどうしたいのか、と何度も考えて悩んだ。それでもお前とホットロッド、そしてアレクサは私を仲間と信じてくれたのは嬉しかったと今なら言える」
「ありがとう。ホットロッドとは仲がいいから嬉しい限りさ」
サイバトロンに身を寄せていたころの話をしていると、プライムがやってきてそのままコンボイに抱き着いてきた。
「離れちゃやだ…」
「ごめんね」
「そうか、コンボイがいなくて寂しかったんだな。すまない、私と話し込んでいたために…」
「ううん、スタースクリームの所為じゃない。ただ…またいなくなるのが怖くて…」
プライムの言葉はヒュドラキャノンでコンボイが一度死んだことを言っていると諭すと、コンボイはプライムをしっかり抱きしめた。
「本当につらい思いをさせて、済まなかった。でももう私はどこにも行かないし、無暗に自分の命を粗末にしない」
「コンボイ…」
その言葉で安心したのか、すぐプライムは寝てしまった。さっきまでの不安そうな表情はどこへやら、安心しきっている。
「さて、そろそろ私は部屋へ戻るが君はどうする?」
「私はまだここにいようと思う」
「そうか、じゃあお休み」
と挨拶してからコンボイは去った。プライムを抱えている姿は親子のようだが、当人たちは同等のパートナーのつもりらしい。周囲の感想は概ねコンボイの人柄なのだろう。辛そうな声と表情だったので、ジェットファイヤーとプライムは本当につらい経験だったと改めて実感した。けど、ジェットファイヤーは強靭な精神力で復讐をせず、任務に徹していた。プライムはコンボイの復活を信じていた。
「コンボイ、お前の右腕とパートナーに恵まれているのと同時に罪を作ってしまったのだな」
―翌日
「お疲れ様、スタースクリーム。戻っても頑張れよ」
「ホットロッド、お前もな」
「戻っても元気で無理しないように」
「コンボイ…有難う」
それぞれスタースクリームに挨拶を終えれば、彼は船に乗ってデストロン基地へ帰還した。
「さあ、今日も今日で任務に励むぞ」
「おー!」
そしてデストロンサイドは…、
「帰ったぞ」
「スタースクリーム!メガトロン様がコンボイにフルボッコされたのがショックだったのか寝込んでしまったのだ!」
戻ってもトラブルに見舞われるオチだった。
☆後書きの跡
番外編だけど司令官は元の姿に戻っています。スタスクがデ軍に基地へ戻る所です。スタスクとコンボイのやり取りはやっぱりもう少しやって欲しかったね…マジで。プライムはコンボイ大好きっ子です。21話と39話でそれが伝わるんだ!ちょっぴり甘えん坊。
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