ギャラフォSS・第3話

 ホップ「このSSはツイッタ上で挙げた子供化ネタをSSに起こしたものです」
 バクギル「なお小ネタとちょっと違う所や無理のある設定に曖昧な時間軸なのでご了承ください」
 ベク「上記の事を承知出来たら閲覧を」



 第3話 「日記」
 私、ベクタープライム様と一緒に旅をしているマイクロンことホップでブリット・バンパー・ルーツという仲間と一緒です。現在、サイバトロンの方々と共にグランドブラックホールを消滅させるためにプラネットフォースを探している最中なのですが、サイバトロンの副司令官ドレッドロック様が子供になるというアクシデントに見舞われ、1か月ほど過ぎました。時間経過しかないと言いますが、それが不安定らしく、ファストガンナー様も軽はずみで無責任ですよね。ドレッドロック様はあきらめずに専門書という専門書を読んで手がかりを探しております。最初は話を聞いても部屋から出たがらないほど、心を閉ざしていましたがギャラクシーコンボイ様の説得で少しずつですが、明るくなりました。ギャラクシーコンボイ様は何もしていないのは分かっていますが、やはりあんなことを言われては傷つきますよね。けどガードシェル様の話を聞いて、ドレッドロック様の心を開けるのはギャラクシーコンボイ様しかいないと思いました。控えめで心配性な所しか見えないと思われがちでしょうけど、ベクタープライム様とギャラクシーコンボイ様はドレッドロック様の誠実で責任感の強さをよく見ております。
 そういえば、ギャラクシーコンボイ様が泣き疲れたドレッドロック様を抱き上げて戻ったあの日から少し経って副司令官の代理を決めたのです。ガードシェル様とベクタープライム様でギャラクシーコンボイ様のサポートをするという事になりました。思えばドレッドロック様とベクタープライム様はギャラクシーコンボイ様に堂々と異を唱えていますし(ちょっと意味合いは異なりますけど)、ガードシェル様はベテランということで選ばれたそうです。それと実務のマニュアルを既に作っていた辺りは流石です。それも丁寧で分かりやすく、みなさん慣れない所は多いのですが協力し合っています。
 「こんな感じですね」
 ホップはこの10日間の出来事をさらっと纏め終えると、オペレータールームへ向かい、プラネットフォースを探す手伝いを始めた。
 休憩室。ドレッドロックは基地の留守を預かることが多く、ここで情報収集とギャラクシーコンボイのサポートをしていた。今は子供になってしまった影響なのか精神的にも身体的にもあまり調子が良くないため、当然だが本来やる任務から外されている。手がかりを探すにしても決められた時間のみ。それ以外は療養のために大人しくしているが、少しずつ仲間や子供達と一緒に会話の輪に入ることも増えた。最初は恥ずかしがってベクタープライムかギャラクシーコンボイに抱き着いて話せない状況が続いたが、主犯格以外の仲間とは話せるようになった。少しでも人見知りを解消するため、話せそうな仲間と一緒にいるようにした。
 「そのクッション、本当に柔らかい感じだな」
 「うん。ファングウルフも触ってみる?」
 「どれ…わ、本当に柔らかい」
 恥ずかしがる事が多いドレッドロックのためにバックギルドはビーズクッションを作った。水色のシンプルなデザインだがドレッドロックはこの淡い色が好きだった。ファングウルフも自分のボディの色と似た系列で悪くないと思った。
 「分かっているけど、すぐに戻らない…」
 「今はゆっくり体を休めることを優先した方が良い。あまり調子は良くないのだろう?」
 「でもみんなと話していると気が楽になるんです。あれだけ怖かったのですが不思議です」
 ベクタープライムの隣で嬉しそうに言うが、それでも調子が悪いのも事実だった。ベッドの上で大人しくしている方が良いかもしれないが、不安な彼を放っておくわけにもいかないため、こうして休憩室で誰かと一緒にいるようにしていた。しばらくファングウルフのアニマトロスの文化や地理について話を聞いていた。ベクタープライムもドレッドロックも他の惑星の話を聞くのが面白く、また色々知りたいと思っていた。
 「フレイムコンボイの事が気がかりだが今はサイバトロンの仲間として頑張る」
 「よろしくね」
 久しぶりに見た笑顔に二人は笑みをこぼした時、ギャラクシーコンボイ達が帰ってきたのが分かるとドレッドロックは急いでオペレータールームへ向かった。
 「お…おかえりなさい、総司令官」
 「ただいま」
 ギャラクシーコンボイが帰ってくると、こうして出迎えるようにしていた。これも人見知りを改善するためである。ギャラクシーコンボイもただいまと言いながら彼を抱き上げている。先日の怯えと怒りが嘘のようだった。小部屋で見つけた後も中々心を開いてくれない所はあったが、その時を思うと大分懐いてくれるようになった。本人なりに恥ずかしがる性格を直そうとしているのがよく分かった。
 「あの…ドレッドロック…」
 「…何?」
 しかし、エクシゲイザー・ソニックボンバー・ファストガンナー相手には未だ無視を決め込んでいた。それでもエクシゲイザーはまだ受け入れている方だったし、不機嫌を隠していないが一応、話を聞くようになった。
 「本当に軽く見てごめんなさい…」
 「…」
 (まだ迷いがあるみたいだな)
 ドレッドロックもエクシゲイザーはこうして謝っているのも本心であることは分かっているが、中々許す気になれず悩んでいた。あのときは本当に怖くて、忘れられない。けどエクシゲイザーはちゃんと現実を見つめ直して、前向きに頑張る性格なのはわかっている。だから余計迷いが出てしまう。それでも、
 「気持ちの整理がつくまで言えない…ごめんね」
 ドレッドロックは小声で確かにそういった。エクシゲイザーは嫌われている訳じゃなくて安心した。
 「とにかく、今は地道に探すしかない…か」
 少々時間をさかのぼる。ドレッドロック達が休憩室にいるときにホップ達はというと…、
 「ところでドレッドロック様のビーズクッションはどのようにして素材を集めたのですか?」
 「大佐のつて」
 バックギルドによると近況報告した時、ドレッドロックが子供になったことを大佐に話し、不安を紛らわせるものは何が良いのかと相談したところ、スズキ教授やコビーがクッションやぬいぐるみの類が良い。と案を出したところ、ドレッドロック本人はクッションが良かったらしく、大佐は素材を手配する気になったとのこと。
 「結構楽しかったよ、クッションつくり。ああいうの好きだからね」
 副司令も喜んでいるし、とバックギルドは嬉しそうだったが子供になったのを目の当たりにしているため、気がかりと言えば気がかりだった。
 「戻ると良いですね」
 「そうだな。本当にあいつの支えがあって総司令官も安心して戦えるというのがこれで分かっただろうな」
 「僕は一緒に留守預かっているから分かるけど、ああいった軽んじた態度は誰だって嫌だよ」
 なおこれは主に、エクシゲイザーやライガージャック、ソニックボンバー、そして主犯ファストガンナーに対する言葉なのは言うまでもない。
 後書き
 マイ伝司令官はプライムがいるけど、ドレッドロックいない!てなわけでビーズクッションもふもふ。まだ不安なことも多いからぬいぐるみ抱きしめる感じにクッションを。TFサイズのクッションどうすんのさ?あ、大佐がいるじゃん、便利。なノリですみません。
 小ネタでは総司令官に対してずっと冷たかったけど、失言こそすれど何もしていないのにそれは可哀相だと思い、路線変えました。けど子供たちの我儘に怒り、主犯にはとことん冷たいのは変えていません。そして思いのほか、ベク様がジジ馬鹿炸裂。とっつぁんもだけど、小ネタの時ってあまり活躍すると思っていなかった。

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