診断メーカーの結果「あなたは1時間以内に4RTされたら 、一方が女体化した設定でプレゼントを送りあうクロリンの、漫画または小説を書きます」から。結果内容が人を選ぶものだったので閲覧要注意。
設定
☆リィン→診断にあった女性化の矢は彼に当てた。髪は背中半分ぐらいでエリゼから貰ったスカーフで髪を縛っているがひとまとめと素っ気ない。けど黒髪清楚系美人。山育ち故に動きやすい服装重視だが必要な時はドレッシーな格好もしている。旧校舎の一件でクロウに対する気持ちの変化が出るがユミルの小旅行まで気づいていない(この時に好きだと打ち明ける)。ぶっちゃけ初恋の相手がクロウだけどキスもクロウな件…。皆とはぐれて心細い事をトヴァルに打ち明けるなど、少しは素直に弱音を吐けるようになってはいるが基本的に無理しがち。
☆クロウ→最初こそ「見た目好み。からかいやすい。でも何かほっとけねぇ」程度だったが段々好きになっていった。リィンが自分の事を好きなのも気持ちに嘘がないのも分かっているし、自分も自分で好きになったけど素性が素性だから好きだと言えないが好きなのはバレバレ。特にアンゼリカには茶化される有様。お手付きはしないけど奪うものはしっかり奪う。閃2では対立しているくせに所々で甘々ムードになって周囲はげんなり気味。騎神戦はレイジvsアイラ並の痴話喧嘩になるほどで(おい)。
ブルブランとの悶着を終えたその日の夜、リィンはケーブルカー駅の前にあるベンチで夜空を眺めていた。未だ自分の出自には謎は多いし、ただでさえあの“力”には恐れを抱いている。けれど今はその苦難を一緒に超えていける仲間がいる。真実が辛い事だったとしても受け入れる強さを…。それとは別に今まで気づかなかったことに気づいてしまったのだが。
(やっぱり旧校舎の一件は今でも…いや違う。あの時からだ。私は…)
「どうしたんだよ、そんな真面目な顔して」
「クロウ…」
(そうだ。あの時からクロウの事が“好き”になったんだ…)
クロウは彼女の隣に座って上着を羽織らせた後、そっと頭を撫でた。実際のところ、クロウはリィンの気持ちには気づいていたがクロウもリィンの事を“好き”になってしまったのだ。確かに見た目は清楚系で好みだし、美人と可愛いの中間に立っている容姿は何とも言えないし、スタイルの良さに下心もあるがそれを言えばアンゼリカの拳がすっ飛んできそうなのでここでは控えておく。でも彼女にえらく茶化されたのは屈辱だったのはまた別の話。
(あの真っ直ぐさと繊細さが危うく見えてほっとけなく感じるんだよな…。けれど進もうとするからこそ、俺は“好き”になっちまったんだろうな)
暫く沈黙が続いていたがリィンの方から破った。
「クロウ…あのね…今まで気づいていなかったことを言うね」
「ん、なんだ?聞いてやるぜ」
「ありがとう」
リィンは正面を向き、真剣なまなざしでクロウを見た。
「私はクロウ…貴方の事が“好き”です。旧校舎で“力”を見たのに助けてくれたあの時から、ずっと“好き”でした」
「!!」
これほどまでにストレートに来ると思わなかったため、クロウは思わず驚いてしまった。あまりにも真っ直ぐでまぶしい位に。だがリィンの言葉はまだ続いていた。
「クロウが私の事をどう思っているのか、今すぐじゃなくてもいい。本当の気持ちを言える時まで待っているから。おやすみなさい、クロ…」
その瞬間リィン自身、何が起こったのか分からず、気づいたときには自分の部屋にいたのだった。
その数日後。2人は周囲に促される(と書いて問答無用と読む)形であるものの、ケルディックでデートをしていた。クロウはラフな格好でリィンの方は珍しくスカートをはいていたが落ち着きがない。大市を回っているときは慣れない服装でずっとクロウにしがみついているほどだったため、冷やかしも多かったが微笑ましく見守る人もいたので余計に恥かしかった。それでも風見亭で食事をしているときは幾分か落ち着いていた。
「その…スカート似合っているぜ。上品だし、紅耀石のペンダントもお前のイメージにぴったりだ」
「あ、ありがとう…。あ、そういえばクロウも渡すものがあるんだよね?」
「ああ。お前も同じだろ?だから一緒に渡し合うって事で良いだろ」
茶目っ気のある笑顔に答えるようにリィンは嬉しそうに微笑んだ。そんな2人を見て、マゴットとルイセはベタ甘で呆れつつも微笑ましく感じた。
(リィンちゃん、あんなに綺麗に…親御さんも自慢したくなりそうだねぇ)
(その前にサラさんたちがからかいそうですね)
場所変わり東ケルディック街道の風車小屋付近。人気が少ないこともあり、ここでプレゼントを渡すことにしたのだった。
「クロウ…これを…ごめんね。ユミルの時に渡せなくて今日になっちゃって…」
とリィンは申し訳ない気持ちと恥ずかしさが混じった表情で小箱をクロウに渡した。
「そんな顔するなって。俺は嬉しいぜ、本当に…。はい、俺からのプレゼント」
「ありがとう。じゃあ一緒に開けよう」
嬉しそうな顔に戻り、ホッとするクロウ。そして同時に箱を開けるのだった。クロウのは赤いラインが入ったシンプルなリング、リィンはネームプレートの端に紫の石がはめ込まれているブレスレットだった。
「ありがとうな。こういうアクセサリー好きだぜ」
「クロウ…私の方こそ、有難う」
照れこそあれど、本当にうれしそうにブレスレットを付けるリィンにクロウは笑いながらその様子を見守っていた。
そして内戦…。クロウは自分の事で一心不乱になるリィンの心情を利用して、単身自分の所へ向かわせるように仕向け、ユミル不干渉のカードを見せた隙に彼女に睡眠薬を飲ませた。後はユミルにいる連合軍の面々と合流するだけだ。
「あの時、お前に渡したブレスレットもユミルでの口づけも嘘じゃねぇ…。俺もお前の事が“好き”だ」
眠ったリィンを怪我させないようにクロウはそっと抱き上げ、ヴィータたちのもとへ向かうべくオルディーネに乗り込んだ。
おまけ
※パンタグリュエル去った後のVII組や大人組
マキ「先輩…誘拐と不干渉の事をちらつかせるとは…くそ!」
ユシ「それもだが、あっさり唇奪われるとは…まったく…」
フィー「でもリィンってクロウにキスされているから今更じゃないの?」
アリサ「え?いつ!?」
サラ「あの二人、ユミルの小旅行の時にこっそり外へ出てラブラブムードだったわよ」
フィー「うんうん。リィンは何だか絵本のお姫様だった」
エマ「そうだったんですね。でもリィンさん、本当にクロウさんの事が好きだったんですね」
ガイ「それと同時に不安で揺れるときもあっただろう。再会した時、少し揺らぎを感じた」
ラウラ「それは言えるが…しかし…いきなり唇を奪う行為は許さん!どれだけリィンの心を踏みにじったと思っているのだ、あの大ばか者は!」
エリ「ラウラ、落ち着いてよ~。はい、お水」
ラウラ「す、すまない…」
トヴァル「話を聞く限り、かなりベタ惚れだったようだな」
クレア「そうですね」
シャロン「リィン様は一途にクロウ様のために色々とお洒落などもやっていましたわね」
アリサ「そ、そこまで…というか、シャロン!それ絶対アンゼリカさん達2年生の先輩たちのおもちゃにされていただけでしょ!」
シャロン「そうとも言いますわね」
マキ「あのー、リィンが人質にされた状況なのにこれで大丈夫なのか?」
クレア「よくないですよね。リィンさんを救わなければ…」
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