ちょっとしたアニメ語り:バビロン(2019年10月~2020年1月放送)

アニメ・漫画

 ☆作品概要
 野崎まど原作の同名小説をアニメ化した作品。あらましは1章のみ掲載(それ以降はリンク先から読めます)。ちなみに原作は3巻まで出ているが完結していない。

第1章「一滴の毒」
その啓示は、静かにそっと訪れる―
東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社の不正事件を追ううちに、一枚の奇妙な書面を発見する。
そこに残されていたのは、毛や皮膚のまじった異様な血痕と、紙一面を埋め尽くすアルファベットの『F』の文字。
捜査線上に浮かんだ参考人のもとを訪ねる正崎だが、そこには信じがたい光景が広がっていた。
時を同じくして、東京都西部には『新域』と呼ばれる新たな独立自治体が誕生しようとしていた。
正崎が事件の謎を追い求めるうちに、次第に巨大な陰謀が見え始め――?
引用先:TVアニメ「バビロン」公式サイト内「introduction

 これだけは言わせて。「3話まで見て耐えきれなさそうなら無理はするな」
 ネタバレ多いのでアンダー。



 ☆語り

 何度か耳にしていた「アニメは3話まで見る」云々だけど、このアニメは冗談抜きで上にも書いたけど「3話まで見て耐えきれなさそうなら無理はするな」…になっちゃう。実際に関係者が放送を危惧していたと明言している時点で察してください。

 視聴前は「クレーマー対策大変だなー」だったんだけど、視聴後は「入れなきゃあかんヤツ」になった。
 話は登場人物に。兎にも角にも「曲世愛」の存在がとにかく強烈。ていうか、こいつの存在無くしてこの作品を語れない位にはキャラが立っている。大体笑顔なのと中の人の演技も相まって不気味。話しかけた相手は自殺するっていう一種の超能力じみた力のせいで太刀打ちできるのか?と思ってしまうけどな…、この力も昔は制御できずに困っていたみたいだけど今は出来るようになっている。もうこうなったら正崎のあずかり知らぬところで事故で死ぬか第三者に殺されでもしない限り無理あるだろおおおおお。
 主人公の正崎は検事としての使命感が強い熱い人だけど曲世に気に入られたせいで只管に悲惨な目に遭っている。
 原作ベースで行くと1巻では後輩の文緒がいきなり死亡、2巻では仲間全員死亡、3巻では大統領を自殺に追いやられて事態は悪化する上に家族が標的にされるフラグ立ったまま原作未完という救いも減ったくれもない。被害に遭っていない知り合いは半田や守永ぐらいだぞ。九字院・文緒・瀬黒の退場は衝撃すさまじかったねー。
 なおアニメ版は結末が原作と違うが、大統領を自殺させないためとはいえ大統領を殺してしまったために銃声のラストを踏まえて生存が絶望的な上に曲世生きているので最悪な終わり方。比較的マシなのが漫画版。こっちはアメリカ編をやらずに原作2巻で決着をつけ、瀬黒生存なのが救い。しかし、その終わり方はどうなの?とも言えるけど…。
 ストーリーは1つの事件追っていたら、でかい事件になっていったし、曲世と斎の存在がキーだという事で追跡するけどどんどん仲間は死ぬのが悲惨。いきなり文緒が死ぬことはないだろ、おいいいいい!
 正義とか自殺の話が出ているけど、それが吹き飛ぶ位には話の展開と空気が怖い。

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